当社では、各種タイムコード、DMX等のデジタルインターフェイスを利用したハードの制御にも積極的に取り組んでいます。
「パイロデジタルフィールドコントローラー」により、MIDI・SMPTEタイムコードにリンクした花火の点火が可能になり、今まで難題だった複雑なシーン作りにも対応できます。
また、ムービングジェットスモークの制御にはDMX調光卓を使用しており、プログラミングならではの効果を実現しています。 各種スモークマシン、スノーマシン、ロースモーク、各種送風機などの制御にもDMXを積極的に取り入れております。

DMX

今や、照明の制御信号として一般的に使われているDMXですが、その用途は特殊効果機器にも応用できます。すでにスモークマシン、ファンなどにも標準装備されているものが主流になってきています。DMX卓に通常の照明のシーン作りと同様に、特殊効果機器によるシーン作成を行うことによって、ほぼシーンの再現が出来ます。(フェーダーなどによるリアルタイムのマニュアル操作にも、もちろん対応できます。)
リピート再生を行う展示会などの自動再生用として、照明プログラムの一部として加えることにより、何分何秒の明かりが点くときにロースモークをボリューム50%で発煙するなどの制御が可能です。
また、今までリモートコントロールといえば1台につき1本のリモート信号を引かなければなりませんでしたが、DMXを使用すると1つながりの配線で制御できるため、セットアップの時間短縮となりました。

パイロデジタルフィールドコントローラー

従来、花火の電気点火は1キッカケ(キューとも言います)につき1配線、1スイッチという方式が基本となっていました。これにより1つのショーを行うためには、何十本もの配線をしなければなりませんでした。また、一度配線をしてしまった花火の組み合わせ変更などの作業は、とても時間のかかるものでした。その他、花火を走るように右から左へ打ち上げるといった効果も手動による半ば再現性の低いものでした。

近年登場した「パイロデジタルフィールドコントローラー」の技術がこれらの問題を解決しました。従来のようなマニュアルによるスイッチングはもちろんのこと、花火の組み合わせを本番30分前に変更するということも可能です。配線もDMXと似ており、1系統を引くことによりすべての花火の制御が可能なため作業時間の短縮となります。持ち出し・撤去などがつき物のスポーツイベント等では、配線が単純なため転換時間を短縮できるなど威力を発揮します。

一番のメリットは時間軸ベースのプログラミングによる点火が実現したことです。

MIDI,SMPTEタイムコードに同期した花火の点火が可能になり、完全に音響、照明、映像とリンクした形での再生を行うことができ、手動では追いつかなかった複雑なスイッチングにも対応できます。また、花火だけの制御では内部クロックも利用できます。これにより、プランを忠実に実行することが可能です。

操作性能の向上によって、より密度の高い演出が可能となってまいりました。今後も独自の開発も含め、“特殊”な演出をご提供できるよう、進めていきます。